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初の古文書講座始まる [博物館]

19日午後、勤務先のミュージアムトークとして「ゼロからはじめる古文書講座」の第1回目がありました。昨年採用された近世史専攻の若い同僚Mさんの発案によるもので、全5回(5〜7月、9・10月各1回)。くずし字の読み方の基礎を勉強していくことになります。ちなみに、第4・5回目は私が受け持ちます(←大丈夫かいな)。
このシリーズは、開館から22年目にして初めての古文書講座となります(その理由は…。ナイショです)。すでに文書館や近隣の博物館では行われているものなので、需要があるかどうか分かりませんでしたが、20数名の参加がありました。
今回は、担当のMさんからの古文書とは何かという説明や、身の回りにあるくずし字の判読演習がありました。興味をもっていただくための入口といったところでした。本当に初めての人ばかりのようで、みなさん熱心でした。
博物館でも、古文書など古い文献を収集し、展示もしているのですが、あまり知られていません。歴史分野の活動のテコ入れにもつながればいいのではないかと思います。
なお、積み上げ学習が大事なので、このシリーズへの参加は全5回セットにして募集しました。したがって、第2回以降の参加申込みは受け付けていません。悪しからずご了承ください。

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スマホデビュー! [パソコン・PDA]

IMG_0683.JPG最近、スマートフォン(スマホ)を買いました。ただし、データ通信専用として。韓国サムスン製のドコモ端末GLAXY Noteです。通常のスマホより大きく、タブレット端末よりは小さいという中途半端さをねらった新機軸商品です。海外ではだいぶ前に発売されていたので、今さら感はありますが、私にとっては初Androidです。
手を出した理由はいくつかありますが、一番大きいのは、月々サポートとドコモのプラスXi割というLTEデータプラン対象のキャンペーンがあるので、今使っているモバイルルータのSIM(ドコモFOMA網MVNOのGLOBAL DATA SIMカード)を解約すれば、新たな出費はあまりないということでした。それに、スマホ自体にテザリング機能があることから、いざとなればルータの役割を持たせることもできます(まだ試していませんが、バッテリーがもたないみたいです)。また、ディスプレイが大きめの上、iPadで使って秀逸だと感じたソフト7Notes(手書き文字変換mazec搭載)のAndroid版がプリインストールされていて、スタイラスも付属しているのも気に入ったところです。
ということで、アプリをいくつか突っ込んでカスタマイズし、使いやすい環境に整えつつあります。今まで使ってきたiPadなどのiOSデバイスと比べると、一長一短がありますが、総じてiOSの操作感が優れているようには思います。それでも外出時の持ち物がシンプルになり、ネット接続の手間もシンプルになったのはありがたいと思っています。

人材募集のご案内 [博物館]

徳島県庁のホームページに「平成24年度徳島県職員(考古・保存科学)選考採用試験案内」が掲載されています。6月15日応募締切(必着)ですので、我こそはと思われる方はぜひお願いします。
http://www.pref.tokushima.jp/docs/2012051100194/

大阪人権博物館の行方 [博物館]

今週、衝撃を受け、混乱してしまった一件です。大阪市と大阪府が大阪人権博物館(リバティおおさか)への補助金を打ち切る方針を決めたという報道がありました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120508-OYT1T00235.htm
また、今後の方針については、こういう記事があります。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120511-OYT1T01004.htm
大阪国際平和センター(ピースおおさか)と統合して、「子どもが近現代史を学べる博物館」を新設するのだとか。しかも、「新しい歴史教科書をつくる会」に助言などを仰ぐというのです!
リバティおおさかは独立した財団による運営ですが、実際の資金はほとんど大阪府・市の補助金に依存しているため、実質的には生殺与奪の権は府・市に握られています。今回の方針が決定ということであれば、リバティおおさかは、前身の大阪人権歴史資料館の開館(1985年)以来、四半世紀余りで生命を絶たれることになります。
私個人の感想としては、まことに残念でならないという一言に尽きます。人権への偏見と無理解への危惧がありますし、恣意的に教育施設(リバティおおさかは、博物館法にもとづく登録博物館です)に介入し、恣意による歴史観の選別と新しい施設の設立を図るという危うさも感じます。
また、リバティおおさか自体は、人権・差別という抽象的で難しい問題を実物資料の展示によって表現し、伝達する方法を開拓していった先駆性が評価されるべきと思います。しかも、直接的な差別・被差別関係ばかりでなく、さまざまなところに人権を考える糸口があることを示す意欲的な展示の実践もありました。そうした先駆性や意欲的実践の中には、博物館、図書館、あるいは行政組織でタブー視されていた被差別民衆に関する資料の公開の道を開いたという点も含まれます。このように、独自の存在感を発揮してきた博物館が葬られてよいのかと思うのです。
なお、大阪府・市に抗議の意を表明する動きもあるようです。
http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012051001001710.html

こどもの日フェスティバル終了 [博物館]

暑いくらい晴れ渡ったこどもの日でした。
勤務先の「博物館こどもの日フェスティバル」は、1,900人余りの参加があり、無事に終了しました。ほとんどのコーナーは常設展示室に開設されましたが、私が担当した「手作りカメラ体験」は、単レンズ箱型カメラの作成と感光紙を使った撮影を近接した場所で行うため、鳥居龍蔵記念博物館展示室前に受付を置き、参加者を別室に案内して実施しました。部屋やスタッフ(職員といつも助けていただいているTさん)の人数の関係で、人数制限をし、しかも4回に分けて入れ替え制で行いました。総計にすると、カメラを作った子どもたちは140人弱、保護者も含めると250人余りになりました。
成果のほどは、全員がカメラを完成させ、撮影まで体験したということで、楽しめたようです。ただし、残念ですが、うまく写真が撮れなかった方もいました。自宅などでリベンジを図ってほしいと思います。
博物館内でカメラ作りをしたのは2010年3月以来のことですから、本当に久しぶりでした。そのため、忘れていることもあり、反省すべきことがありますが、それは次の機会にいかせることと思います。

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ワイワイ、ガヤガヤとカメラ作成中。

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完成したカメラで撮影中。

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撮影の終わった感光紙はアイロンで加熱します。

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撮影できていれば、加熱したところに青い画像が浮かび上がります。

明日はこどもの日フェスティバル [博物館]

ゴールデンウィークも残り2日となりました。明日はこどもの日。徳島県立博物館・鳥居龍蔵記念博物館では、恒例の「博物館こどもの日フェスティバル」があります。
内容は、各種体験活動(魚釣りゲーム、化石クリーニング、ミクロの博物館:デジタル顕微鏡で虫や植物を見てみよう、恐竜ペーパークラフト、手作りカメラ体験、藍の押し花ではがきを作ろう、すごろく広場:りゅうぞう君のアジア大旅行すごろく)とクイズラリー(もれなく記念品あり!)です。
私は、2月の博物館Vキングでも多数の要望をいただいた「手作りカメラ体験」を担当しますが、スムーズに進めるため、時間・人数を制限して実施します。朝から夕方まで4回で、各30人。実施時間は、9:30、10:45、13:00、14:15です。
多数の参加をお待ちしています。

川港跡 [歴史]

真夏のように暑い日でした。そんな中、調査のため、徳島県つるぎ町の旧半田町域へ行きました。漆器と「半田そうめん」という太めのそうめんで知られているところです。
訪問先のお宅で資料を拝見し、その後はすぐ近くにある、吉野川のかつての川港の跡へ案内していただきました。半田には山深いイメージがあったのですが、山と川が結ばれ、交通・交易がさかんに行われていたようです。なかなか面白いものを見ることができました。

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川港跡。往時の面影はありません。

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川港跡の上方にある常夜灯。

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川港跡の上流方向のようす。

伝説と偽史 [歴史]

4月22日付徳島新聞の「阿波っ子Times」欄に掲載されている「しまちゃんが迫る徳島のナゾ:剣山」という記事は、面白いものです。といっても、よい意味ではありません。
「歴史を勉強している人からはほとんど信用されていない」と断りながらも、「ものすごくスケールが大きい話」として、旧約聖書に登場する契約の箱(アーク)が剣山にあるという「伝説」があると説いています。その背景として、旧約聖書と日本神話、さらにはヘブライ語と日本語の類似や古くからの剣山の神秘性に触れています。ちなみに、この欄は小学生から高校生までを対象としています。
いくら「信用されていない」と前置きしても、後の文章を読めば、「信じていいよ」といわれているようなものです。それに、アークの話を「伝説」としていることや剣山の信仰を当然視していることは問題です。
伝説とは、その土地の人々の間で語り継がれてきたものと理解すべきです。しかし、アークの話はそういう類のものではなく、近代に創作された(創作した人は本気だったようですが)偽史です。土地に根付いたものではなく、外部から「移植」されたものといえます。剣山には、ソロモンの秘宝があるとか、邪馬台国の中心があったとかといった話がありますが、やはり近代の所産です。詳しくは、原田実『トンデモ偽史の世界』(楽工社、2008年)に収載されている「日本史のブラックホール・四国」という論考が、剣山をめぐる偽史の展開について丁寧に論じていて、参考になります。また、剣山が信仰の場となるのは、史料的には近世のこととみられ、聖地という前提で位置づけるのはまずいだろうと思います。
私なども早とちりや思い込みはよくあります。きちんとした史料と論証にもとづく歴史の探求を心がけなくてはいけないなと、わが身を省みた次第です。

骨盤枕で肩こり解消 [からだ]

P1000102.JPG妻が、最近はやっている骨盤枕ダイエットのムックを買いました。付録として骨盤枕もセットになっています。枕を腰にあてがって横になるだけでダイエットができるというものですが、カロリー摂取・消費のコントロールがセットにならないと効果はないはず。ムックの事例を見ても、ウェイトダウンがほとんどないので、そんなものだろうと納得。ただ、どんな感じなのかなと思って試してみました。すると…。背筋が伸びて実に気持ちいいのです。ごく軽めのストレッチという感じです。1日5分程度で、これを3日続けたところ、慢性的な肩こりがなくなっていることに気づきました。これはありがたい。
ということで、ダイエットにはどうなのか分かりませんが、肩こりに悩んでいる方にはオススメできます。

法印さんの寺 [歴史]

法印は僧位ですが、時代が下ると山伏と同義とされたことも多いようです。徳島県美波町の旧日和佐町地域で「法印さん」といえば、弘法寺に祀られた栄寿法印という江戸時代終わり頃の山伏をいいます。同寺境内の法印堂には遺品が残されています。奇跡譚も伝わっており、超人的な呪術者として崇められたようです。地域の中に生きた修験道や山伏の一つのあり方として興味深い事例です。いずれ、関係資料を展示させていただく機会をもつことができればと願っています。
なお、弘法寺を訪ねたのは、昨年の3月11日でした。その帰り道、あの大地震の発生を知り、震えました。あれから1年余り。徳島でも地震と津波への不安が強くなってきました。

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弘法寺正面。法印さんの像があります。門の奥、すぐ左にあるのが法印堂。

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法印堂の屋根にある紋はクロスした斧の意匠です。山伏のシンボルということでしょう。
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